数十年以上前から世界各国でマーケティングに関する研究が行われています。マーケティング研究によって提唱されたものの一つに、「購買行動モデル」と呼ばれるものがあります。

購買行動モデルの1つとして早くから紹介されてきたものは、「AIDA」モデルです。

Aは「attention(注目)」、Iは「interest(興味)」、Dは「desire(願望)」、Aは「Action(行動)」という意味です。

つまり消費者がある製品を購入するまでに「注意→興味→願望→行動」という過程を経ることが分かります。

たとえば何を買おうか決まっていない状態でお店に入った時、人はまず気になった商品を見つけ、この商品がどのようなものなのか興味を持つはずです。そこで自分の目的(美味しい食べ物を食べたい、お洒落な服を着たいなど)とこの商品の持つ印象が合致していれば商品を買いたいと思い、購入につながります。

最近では新しい購買行動モデルとして「AISAS」モデルも知られています。A、Iが示すものは「AIDA」モデルと同じですが新たに「S」が加わっています。

1つ目のSは「search(探索)」、2つ目のSは「share(共有)」を意味しています。

つまりこのモデルはインターネットで商品について調べたり、商品の感想をSNSなどで共有するという行動を組み込んだ現代社会の消費者行動の特徴をおさえたモデルだと言えます。